ガバナンス

ボルボ・カーズではサステナビリティ戦略を企業戦略の一部として完全に統合しており、気候問題ならびに自然問題に関連して生じるリスクおよび機会を含め、定期的な内部分析を行いながら積極的に取り組んでいます。 私たちは、サステナビリティに関する戦略や数々の目標、あるいは新たな構想についての進捗を監視するため、ガバナンス機構を設置しています。

タッチペンを使ってスマートボードで作業している女性を見守る男性

組織化について

ボルボ・カーズのサステナビリティ・ガバナンス体制は、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の勧告に従って組織化されています。これは、取締役会を含む各経営レベルでサステナビリティレビューを頻繁に実施していることを意味します。グローバル・サステナビリティ・チームは、全社的なサステナビリティ戦略の開発と進捗を管理しています。

組織概要

取締役会(BoD)

BoDは戦略的な方向性を設定し、サステナビリティを含む戦略を承認し、進捗状況をフォローアップします。リスクと機会を伴う気候変動対策計画は、定期的なBOD会議で議論されています。

経営管理部門(EMT)

EMTは、サステナビリティ戦略のガバナンス、実行、実施の全般に対する責任を負い、複数のKPI(重要業績評価指数)を通じて定常的に進捗を監視しています。気候変動対策計画は、関連して生じるリスクおよび機会を含め、四半期ごとに見直されます。

グローバル・サステナビリティ部門(GST)

GSTは、サステナビリティにおける管理体制の構築および調整に関する日常的な業務について、一元的に責任を負っています。サステナビリティ戦略の策定と改善、戦略的構想の主導と支援、KPIの状況確認が主な業務内容です。また、サステナビリティに関するビジネスインテリジェンスの収集も、GSTが担当しています。

グリーンファイナンス委員会(GFC)

GFCは、適格グリーンプロジェクトの選定をレビューおよび検証し(アニュアルレポート189ページのグリーンファイナンスレポートを参照、EUタクソノミーレポートをレビューします。

事業内容

職務管理部門には、全社員の日常業務にまでサステナビリティを浸透させる役割が与えられています。また、GSTメンバーとの協議に基づき、状況によりサステナビリティ戦略に必要なリソースや資金の確保を要請します。

ESG(環境・社会・ガバナンス)報告

私たちはサステナビリティに対する取り組みについて、外部の第三者による検証が重要だと考えています。外部の第三者による検証は、信頼性の担保には不可欠です。また、私たちのサステナビリティ戦略や数々の目標が国連SDGsやパリ協定などの国際共同目標に準じていることについて、社員や外部のステークホルダーの理解を得るためにも有効です。

S&Pグローバルによるコーポレート・サステナビリティ評価

S&Pグローバルのロゴ。

S&Pグローバルによるコーポレート・サステナビリティ評価

ボルボ・カーズは、格付け機関S&Pグローバルによる厳格なサステナビリティ評価「2024年コーポレート・サステナビリティ評価(CSA)」で67点 / 100点を獲得しました。これにより、同年の自動車業界における環境・社会・企業統治(ESG)の分野で、上位5社に選ばれる評価を受けています。 評価段階:1〜100。

S&Pグローバルについて詳しく

CDP:気候変動分野で最高評価の「Aリスト」を獲得

CDP気候変動Aリスト2021のロゴ。

CDP:気候変動分野で最高評価の「Aリスト」を獲得

私たちは、CDPの気候変動分野で最高評価の「Aリスト」に選ばれた、約23,000社のうちのわずか462社のひとつです。また、水資源分野では「B」、森林分野では「C」の評価を獲得しています。 評価段階:D-〜A

CDPについて詳しく

EcoVadis: プラチナ

EcoVadisの評価で上位1%であることを示すプラチナランクのロゴ。

EcoVadis: プラチナ

ボルボ・カーズは、グローバルサプライチェーン向けの企業サステナビリティ評価で定評のあるEcoVadisから、持続可能性の取り組みでプラチナ評価(スコア83/100)を獲得しました。これは、評価対象となった15万社のうち上位1%に入る成績です。 評価段階:0〜100

EcoVadisについて詳しく

提携パートナー

環境への影響を抑えるにはグローバルな取り組みが必要だと私たちは考えています。自動車産業界の変革を促し、業績を向上させるためには、他の企業や団体、あるいはNGOとの協力体制が不可欠です。その一例を以下にご紹介します。

気候関連リスクと地球温暖化シナリオ

世界経済の観点から、その影響度と可能性の両面において、気候変動は最重要リスクです。当社を含む自動車業界にも、さまざまな形で影響を及ぼします。

私たちはTCFDの勧告に従い、複数の異なる地球温暖化シナリオに基づく分析を行い、戦略のレジリエンスについて検証しています。分析に使用した予想シナリオは、移行リスクについてはIEA(国際エネルギー機関)の公表政策シナリオ(4DS)と持続的発展シナリオ(<2DS)、物理的リスクについてはIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の8.5シナリオです。複数の異なるシナリオに基づく影響度と可能性の分析により、当社に影響を与えるリスクだけでなく、得られる機会についても特定することができました。

気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)

気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)

ボルボ・カーズはTCFDを支持しており、最新のアニュアルレポート2020において、TCFDの推奨する11の開示事項に従って報告を行っています。

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